太陽と月の追いかけっこ
海の水分が蒸発して雨が降る
雨は川を下りいずれ生まれたところへ還る
ただこの繰り返しの雨の人生
僕らはどうなんだ?
明日が来ると言われて
僕らはそれを疑わないし
ほんとに何もしなくても明日は来る
その確率は100%ではないかも知れないけれど
生きている限り明日は来る
いや、僕がここにいなくなっても陽は昇る
太陽と月は絶えず追いかけっこして
僕らのことなんて見てはいないんだから。
ただ毎日遊んでいるだけなんだから。
僕らのために動いてるわけじゃない。
画面の中で
病気でなくなる人のエピソードが流れる。
感動的にまとめられて泣くこともある。
明日からちゃんと生きなきゃと思う。
でも
その「明日」にはもう忘れていないか?
泣いたことで快感を感じ
いつもよりよく寝れたのではないか?
そしてまた昨日と同じ「今日」を生きる
そこに違和感はない。
雨は自らの繰り返しの人生を変えることはできない。
僕らは違う。
繰り返される「明日」をどう生きるかは
自分で選択しているのだから。
つまらない毎日
つまらない人生
それを選んでいるのも僕らだ。
蒼連