蒼詩集

愛や不安や葛藤などを言葉にして綴るポエムです。あなたの心に何か響くものがあれば幸いです。コメントも頂けるとありがたいです。

自由という束縛を生きる



僕たちはどこを目指し


どこへ向かっているのか



まだ幼かった頃


親が敷いたレールの上を歩くことが当たり前で


親から認めてもらいたい


親に嫌われたくないと


いつしか親の顔色を伺うように生きていた。



誰かの作ったレールの上を歩くのは


自分の意思とは関係なく


ただまっすぐに進む。


その先に何が待っているかなんて


そのレールを敷いた人ですら分からないのに


その先に待っている幻想へと僕らを向かわせる。



自分って何なのか知りたくて


自分でどれくらいできるのか知りたくて


自らレールを外れてレール脇の草花に飛び込んだ



思った以上に地面は固かったし


雨に濡れた草花は青い匂いがした



もう列車は行ってしまった。


もう戻ることはできない。


ただ、土の硬さ、草花の匂いを初めて嗅いだ。


僕の中が温かく感じた。


生きてるって思えた。




自分で求めた自由。


自由が故に、自分の意思に拘束される。


でも、自分で決めた道を進む。


痛みを感じるために。



蒼連

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